霧島

犬飼滝

(いぬかいのたき)

鹿児島県霧島市牧園町

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霧島山麓から流れ下る天降川(あもりがわ)がつくる滝。高さは36メートル、幅22メートル。「新鹿児島百景」の第一位に選ばれた景勝地。

道鏡によって大隅国の当地に流された和気清麻呂ゆかりの地「和気神社」からほど近いところにある。龍馬は塩浸(しおひたし)温泉に滞在中にこの滝を訪れ、その「めずらしき」景観に心動かされている。

MAP

「犬飼滝」は、地図上のマークがある付近です。

HISTORY & DETAILS

(現地案内板より)
天正13年(1585年)、島津家の家老・上井覚兼(うわいかくけん)が、安楽、犬飼を訪れ、日記に犬飼滝を詠んだ歌を記してから有名になり、三州(薩摩・大隅・日向)随一の名勝の地と言われるようになった。

龍馬は姉・乙女宛の手紙で次のように記している。
「此所は、もう大隅の国にて和気清麻呂が庵を結びし所、陰見(犬飼)の滝其の布は十間も落ちて、中程には少しでもさわりなし。実、この世の外かと思われる候ほどのめずらしき所なり。此処に十日計も止まりあそび、谷川の流れにて魚をつり、短筒をもちて鳥をうちなど、まことにおもしろかりし」

霧島を訪れた文人の代表的和歌
有明の星は冴えつつ霧島の山の谷間に霧たちわたる(若山牧水)
罪なくて遠流に遇へる清麻呂も霧島にいて聴きし滝音(与謝野鉄幹)
大きなるこのしずけさや高千穂の峰のすべたるあまつゆうぐれ(斎藤茂吉)

PHOTO

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 (天孫降臨伝説の地・霧島山から流れ下った天降川の水を落とす犬飼滝。和気清麻呂、坂本龍馬、若山牧水も同じ滝音を聞いたことだろう)

 (滝つぼから小道を登ると県道に出る。道の脇には滝見台があって、ここから犬飼滝を見下ろすことができる。道の左に見える階段は和気神社に通じている)

 (木々が生い茂り、滝見台からの展望はいまひとつ...)

 (「犬飼滝滝見台」の標識脇にある「龍馬、ハネムーンロード」の案内板)