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>>>或旅人の戯言

■歴史のIFはすべて存在する!?

先日に続いて宇宙物理的なネタをひとつ。

理科系の専門の方には言うまでもないことですが、現代の理論物理学を支える基本的な理論として、相対性理論と量子論があげられます。相対性理論は時空間や光の性質を明らかにしたもので、一方、量子論(量子力学)はミクロの視点からもっと根源的な「モノの在り様」を研究する分野です。その量子論の考え方のひとつに「パラレルワールド(平行宇宙)」というものがあります。

ほとんどの人が一度は考えたことがあるでしょう。
「もしあのとき別の道を選んでいたら、自分の人生はもっとハッピーになっていたのではないか」「もしかすると今の自分は夢の中にいて、本当の自分はどこか別のところで別の人生を送っているのではないか」などと。

量子論のパラレルワールド(多世界解釈)的な思考によれば、こうしたことも単なる想像には終わらせません。物理学的に「あり」なのです。

たとえば、コインを投げて表裏のどちらが出るかを観測するとします。当然のことながら、表が出たら裏は出ないし、裏が出れば表は出ません。結果はどちらかひとつに決まります。

仮に表が出たら10億円もらえるとしましょう。その代わり裏が出たら全財産を奪われるとします。ものすごい丁半バクチです。

この究極のコイントスで、不幸なことに裏が出てしまいました! あなたは一瞬にして全財産を失い、暗黒の世界に突き落とされます。そして多くの人は、「もしあのとき表が出ていたら! こんなこともあんなこともできたのに!」というむなしい空想を引きずりながら生きていくことでしょう。
でも空想はあくまで空想。その勝負でコインの表が出たという世界は存在しないのです。

というのが、普通の考え方です。ところがパラレルワールド(多世界解釈)の考え方は違います。コインが空中に投げられ、それが地面に落ちて、あなたが表か裏かを観測した瞬間に、世界は2つに割れるのです!

どういうことかというと、1つの世界のなかでコインの表裏が決まるのではなく、「あなたがコインの表を観測した世界」と「コインの裏を観測した世界」の2つに分かれるというのです。そのどちらにも「あなた」がいます。この2つの世界は平行して存在します。つまりあなたが大金持ちである世界と大貧乏である世界とが両方存在するのです。

このように、あなたが物事を観測するたびごとに、世界はどんどん枝分かれしていきます。

ただしあなたが実際に認識するのは、ひとつの世界だけです。
たとえば人生の分岐点で、右に進んだ自分と左に進んだ自分とが連絡を取り合うことはできません。「オレは右に進んだけど、左の道はどうだったかすごく気になってる。そっちの様子を知らせてくれよ」と、もう一人の自分に頼むことはできないのです。それぞれの世界にいる自分が唯一の自分だと思っているのです。

このパラレルワールドの考え方が正しいかどうか、残念ながら実験で検証することは不可能です(少なくともこの世に生きる人間にとっては)。ただそう解釈しても矛盾なく物理現象を説明できるというだけのことです。
しかし、このパラレルワールドの考え方を含め、量子論が主張するさまざまな理論には、従来の科学の常識をくつがえす斬新な思想があふれています。今後どんな研究が進められていくのかたいへん興味深いものがあります。

私たちが知っている日本の歴史、世界の歴史は、たった一通りですが、本当は今の世界の自分が知らないだけで、別の歴史がパラレルに存在しているのかもしれません。

「もし桶狭間で信長が敗北していたら」、「関ヶ原の戦いで小早川秀秋が裏切らなかったら」、「吉田松陰が密航に成功し、松下村塾を開いていなかったら」、「乙巳の変(大化の改新)で、中大兄皇子が蘇我入鹿の暗殺に失敗していたら」など、無数の歴史のIFが働き、それに応じたいろんな歴史のパターンが物理的な意味で存在するかもしれないのです。私たちの知らないところで。

もちろん証明はできません。でも今私たちが知っている(知らされている)「科学の常識」と、「人間の心(感覚的なもの、直感のようなもの)」との間には、相容れないギャップがいくつもあることも確かです。「人間の心」も同じ宇宙の中で、宇宙の法則によって創りだされたというのに。
もしかすると、人間に想像力があるという事実が、パラレルワールドの存在を暗に裏付けているのかもしれませんね。

(パラレルワールド(多世界解釈)について概要をお知りになりたい方は、『もう一つの宇宙』(フレッド A.ウルフ著)/ブルーバックス・講談社 がオススメです。また『「量子論」を楽しむ本』(佐藤勝彦監修)/PHP文庫 は、かなり専門的なことが非常に分かりやすく解説してあり、これまたオススメです)

[2011.6.13]
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